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2008年1月26日 (土)

再会

 もう随分以前の事、私が中学に入学する前の春休みに、町の電気屋さんで、入学祝いにと言って、Nationalのラジオ付カセットレコーダーを買ってもらいました。嬉しくて、帰ったら、直ぐに箱を開け、ラジオのスイッチを入れてみました。チューニングツマミを回していくと、同調メーターが大きく振れるところがあって、音楽が流れてきました。弦楽器の曲です。少しおとなしい、しかし、暖かい、ヴァイオリンとかビオラとかの歌声でした。秋の落ち葉がぎっしり落ちた森の中に紅葉している楓があって、昼下がりの太陽が差し込んでいる・・・こんな雰囲気のこの曲、何と言う曲だろう・・・と聴きいっていると、

by Tanaka@静岡県西部

兄たちがやってきて、「新しいマシンだ!」と言って、色々触ったので、曲の最後まで聴けませんでした。

入学すると、最初の音楽の時間に、先生に、この曲名はわかりますか? と尋ねました。曲の感じから、モーツァルトのようだし、弦が数本だから、弦楽四重奏だと思います。もう一度聴いてみたいので曲名が知りたいです。このように言ったと思います。先生は少し困った顔をした後、世の中に曲は無数にあるので、音楽教師といえども、全部を知っているとは限らない。ましてや、私は体育と兼任だから、申し訳ないが、わからない。こういう主旨の答えが返ってきました。

 この曲の事は、しばらく忘れていました。あるとき、モーツアルトの弦楽四重奏全集という楽譜を見かけたので、この出来事を思い出して、どの曲なのか、調べてみました。しかし、この中にもありませんでした。それ以降も、時々、この曲の事を思い出しましたが、曲名はわかりませんでした。

 今日の東横線例会は、いつも、アレンジを担当しているM浦さんが海外で不在のため、S崎さんがピンチヒッターでやりくりしていました。更に最近では珍しく、参加者は沢山いるのに、予約合奏が少なくて、即席合奏のオンパレードです。部屋も急遽増やして、何と5部屋に。それぞれの部屋で、突然、これやろう!と選ばれた曲を、突然、君やンない? と頼まれたパートとして弾くわけで、本当に凄い例会ですね。私が到着した4時半頃は、集合場所である第十集会室で、弦楽5をやっていました。もう少し時間があるからと、皆さんミュートをつけて、次の曲を弾き始めました。

  あれあれ??? この曲は・・・・・・そう、モーツアルトの弦5、 名前は知っていましたが、この曲だったなんて・・・・・何十年ぶりの再会が、生演奏、大感激。幸せなひとときを過ごしました。

  モーツァルト 弦楽五重奏K516の第二楽章

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コメント

いいお話ですね。こういうお話はたまらなく好きです。
その曲もTanakaさんに弾いてもらえる日を、何十年も待ち続けていたのだと思いますよ。
その日はきっと、一生忘れられない思い出になることでしょう。
おかげさまで、わたしまで幸せな気分になりました。

投稿: ぴくあ | 2008年1月28日 (月) 20時52分

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